現地時間 5/4、ニューヨークPLAYSTATION THEATERよりスタートしたBABYMETALのアメリカ東海岸ツアー・全8公演が無事終了しました。
今回も彼女たちを支えるバックサウンドのシンセやキーボードその他もろもろ、バンドの生演奏パート以外のシーケンス担当としてサポートしてきました。
6本のワンマンライブと2本のフェス参加を11日間で行うというハードな旅路でしたが、それぞれの土地で良い結果を出していけたのではないかと思います。
ニューヨーク・ボストン・フィラデルフィア・コンコード・シルバースプリングス・デトロイト・シカゴ・サマーセット。
まるでロードムービーのような毎日でした(とにかくアメリカは広い!)。
各地のライブハウスも個性的で会場内外を散策するのも楽しみのひとつとなりました。
個人的にはモニター環境を他現場と同じようにハウスミックス、モニターミックスそれぞれもらえるようになったのが大きなポイントでした。
簡単に説明するとハウスミックス=お客さんが聞くミックス、モニターミックス=自分専用のミックス、です。
この辺は
過去のエントリーにも書いていますので詳しくはそちらをご参照ください。
ハウスミックスは実際にはお客さんのフロアに立って身体でスピーカーや会場の鳴り(反響)を体感して完成されるものなので、その前の段階の音(ライン)というのは製品のようなバランスではないことも多いです。
ですのでリハーサル時にはフロアに降りてラインの音と体感する音(←これが最終形)を確認することが自分のパートがどのように出ているかを把握するのに役立ちます。
他の現場のツアーではその日のライブの復習用に客席にマイクを立てて録音することがありますが、空気感などはわかるものの聞く環境に左右されるのであくまで資料として聞くことがポイントです。
普通は個人宅でライブ会場並の広さ、音量で聞くのは難しいですから(笑)体感部分は経験から補うといった感じです。
つまり本当のライブ中の音というのはその瞬間のお客さんたちだけが知っているわけですね。
これはステージ側にいる人間には無理なことなので一生のテーマでもありますね(客席で演奏するという荒業は除く)。
ライブ内容もセカンドアルバムからの楽曲がセットリストに入ってきて賑やかになってきましたし、フロントの三人のパフォーマンスも更に進化しています!
シーケンスものの楽曲があるとマニピュレーターが指揮を取っていると思われがちですが、あくまで主導権は彼女たちにあります。
我々バックバンドを引っ張っていく力もどんどん上がってきているのでライブ中は彼女たちにどれだけ合わせていけるか、セッションできるかが非常に重要で同時に充実した時間でもありました。
特にSU-METALさんはある曲において僕か彼女、どちらかがジャッジをしなければいけない瞬間の決断力とスピードが格段に上がっていて今回とても頼もしかったです。
BABYMETAL、まだまだヨーロッパツアーとUS西海岸ツアーが待っています。
次はどんな景色を見せてくれるのか今から楽しみですね。