長文です。
ちょうど一週間前の7月18日に、昨年12月21日から始まったゴスペラーズの20周年ツアーが沖縄の地で千秋楽を迎えました。
全都道府県・全66公演というゴスペラーズ史上最長のツアー、今回もバンドメンバーの一員として帯同させていただきました。
ライブに生きるゴスペラーズですから20周年のありがとうを皆さんに直接伝えるべく沢山の歌とともに日本中を駆け巡り、さながら旅芸人のような素敵な7ヶ月でした。
僕は1998年にスタッフとして参加、2000年からはバンドメンバーとしてライブだけではなくメンバーの曲作りにもサポートとして参加させてもらっています。
もう何百回、ヘタしたら1000回近く?いろんな所でいろんな景色を観てきました。
これだけ長い間一緒にいてもなお、彼らの音楽愛や"音楽を愛する人々を愛す"姿勢に新しい発見や喜びをもらっています。
20年という数字は改めて凄いですよね。
参加スタッフにもとうとう彼らのデビュー時に生を受けた人が現れたり、ファンの方の中にはもっと若い世代もいることでしょう。
3世代でライブを観に来ました!というお手紙を頂くことも多くなってきました。
歌は紡がれ、伝わり、繋がっていく。
エバーグリーンという言葉がありますが、ゴスペラーズと共にいるとそれを感じる瞬間が何度もあります。
2011年の東日本大震災の日、僕らは都内でライブのリハーサルをしていました。
そのツアー中にやむを得ない事情で延期となった佐世保と福岡の振替公演にして実質的な千秋楽、やろうと思えば出来る状況でしたが再延期の決断がくだされました。
断腸の思いだったに違いありません。
こんな時だからこそ、歌の力を!という声もあったでしょうし、それは僕らも思っていましたが、被害の大きさを目の当たりにしたあの時の気持ちを持ったままステージに臨むことは本当に難しかったと思うのです。
この一件に限らず、これまでの20年の間に起こったいろいろなことに彼らは常に心を傾け、痛ませ、喜びながら活動を続けてきているのを僕はよく知っています。
今回の千秋楽となった沖縄でも台風の影響でツアートラックや自分たちが辿り着くかという心配もありながら、何よりも台風により被害を被った土地の人々のことを彼らは考えていました。
そんな彼らだからこそ、人の心に寄り添う歌が歌えるのでしょう。
老若男女問わず彼らのライブを楽しむことが出来る秘密はそこにあるのだと思います。
真面目もおふざけも全力で、プライベートで遊んでもらうことも多くなって久しいですが、とにかく一緒にいて心が豊かになる方々です。
今回も日本中飛び回って色々なことがありましたね〜(笑)
ツアー折り返しの後半戦辺りからは僕は飲み参加率が下がってしまいましたが、「宇佐美、忙しそうだな!」と嬉しそうに応援してくれて随分とパワーをもらいました。
何しろ業界入りたての右も左も分からなかった僕が分からないままゴスペラーズのマニピュレーターになった行程を見ているわけですから、楽曲提供やアレンジ、他のアーティストさんのライブサポートをするようになった今の僕を(年齢はさほど変わりませんが)父親のような感じで見てくれている気がします。
これからも彼らはあの5人で歌い続ける、ハモり続けるはず。
これだけやってもまだやり足りない、その軌跡を追っていけたら幸せだなと思います。
改めて、ゴスペラーズの皆さん20周年おめでとうございました!
これからも沢山の歌を響かせてください!
…で、沖縄では飲み過ぎましたね(笑)
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