先日、山形のラジオに須藤さんがゲスト出演されました。
昨年僕らで行った「U.S.B.Tour !」のライブ音源からも数曲流して頂き、いろいろトライ出来て楽しかったな〜なんて感慨深くなったりしておりました。
(時に失敗することもありましたが…^^;)
トライした中でもスリリングで楽しかったのは「Hot Rod」の時のXタイムです。
須藤さんが客席に突入してバキバキとベースソロをかますところ、ここはサイズが決まっていない上にリズムパターンが二段階に変わるのでまず最初のゾーンをループにセットして須藤さんの椅子下駄プレイを眺めつつ合図を待ちます。
ちなみに下駄プレイというのは椅子二脚の上に片足ずつ乗り、まるで下駄を履いているかのように椅子をずりずりとやりながらフロアを練り歩きつつスラップソロを弾きまくるというストさんの名物プレイ(笑)。
須藤さんの合図が来たらループを解除し、次のセクションをすぐに範囲指定&ループ設定→ループ開始のエディットをします。
特にこの曲のソロのセクションは八分食い(裏拍)から始まる上にCDサイズでの8小節目、16小節目の最後は次へ向かう違う進行が出てきてしまうため、素早く範囲指定しようとすると結構大変なのです。
その上テンポが速いので最初のループを解除してから2〜3秒のうちにエディット出来ないと次の決めセクションへそのまま進行してしまったり、万が一にも手が滑ってしまった場合はレコードの針飛びのごとく曲の全然違う場所へすっ飛んでしまう危険性があったのでした(笑)。
ループしている間はリズムをMX-1でロールしたりSCATTERかましたりして遊び(盛り上げ)つつストさんとアイコンタクト&次へゴー、そこにバリけんさんがエンジン音のスクラッチを畳み掛ける…といった生リズム隊とはまた違ったBass・DJ・Manipulatorという"バンド"ならではのプレイはとても刺激的でした。
こういった感じに、U.S.B.では普段から愛用しているStudioOneが大活躍しておりました。
前にも書きましたがリアルタイムレコーディングしたものをキーを変えたり構築したトラック全体を別曲のテンポに合わせて手動でぶち込んだりと(これはStudioOneマシン二台をターンテーブルのように使用し対応)サポート仕事ではあまりやらない…というか必要とされないことを積極的に出来たのも楽しかったです。
あぁでも、ゴスペラーズではその昔Xタイムはよくやってましたね。
他にも一旦シーケンスを止めてフリーにして合図でテンポを合わせて復活とか、わりとシビアなこともやってました。
他の現場では完全ブレイクしてしばらくシーンとなったのち、ボーカルの次の歌い始めのブレスを聞いてバンド全員(マニピュレーターもメンバーです、念のため)でサビへ戻ってくるという冷や汗もののプレイもありました。
シーケンスが絡むバンドでもこういったことが出来るのはお互いの信頼関係が成せる技で、ビシっと決まると本当に気持ちが良いです。
「機械を使っているからこそ有機的な音楽を!」
これを常に心がけるように意識してステージに挑んでおります。
今年のU.S.B.Tour !、いつになるかな〜。
次はどんな変なことやろうかな〜(笑)。
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