久しぶりに本屋さんに行ったらば、BABYMETALが多くの音楽誌の表紙を飾っていました。
ネットやテレビで話題になるのは自然と目や耳に入ってきますが他のメディアのことはよく知らなかったので驚いてしまいました。
2012年秋からスケジュールが合う限りマニピュレーターとしてご一緒させて頂いていますが、知る人ぞ知るというところからいよいよ「知らない人がその名前を聞いたことがある」ステージへと躍進されてますね。
ゴスペラーズがデビュー以降精力的なライブ活動やテレビやラジオのレギュラー番組などを着実に、大切に行いながら所謂大ヒットとなった2000年の「永遠に」、その後のアカペラブームにも繋がった「ひとり」の頃を思い出します。
特に「永遠に」は僕が初めてマニュピレーターという仕事に就いての初めての作曲サポート(厳密には直前にリーダーとのスタジオ作業がありましたが)となった作曲合宿で生まれた曲ということもあり思い出深いのですが、何よりその売れ方が非常に音楽的というか、個人的には音楽人として最も望ましい広まり方でした。
リリース直後に大ヒットということではなく、40週以上に渡りチャートインし続けてその結果収録されたアルバムを含めると200万枚近いセールスに繋がったということ。
一過性のヒットじゃなくて口コミやふとした瞬間に聞いた人の心に届いてじわじわと彼らの音楽が浸透していく様は、非常にゴスペラーズらしい素敵な現象だなぁと思います。
昨年の夏に終幕した20周年ツアー以降、僕がライブサポートする機会はなかなかありませんが(シーケンスを回さないバンド編成、ライブアレンジのため)元々はメンバーの曲作りの時のサポーターなので定期的にスタジオでご一緒させてもらっています。
出逢った1998年の頃は音楽的にも人間的にも非常に未熟だった僕が制作やライブの経験値を重ねられ、何よりコーラスアレンジとボーカルアプローチのノウハウを得て沢山のアーティストと作編曲などでお仕事させてもらえているのもひとえに彼らのお陰だと思っています。
…あれ?なんか話がずれてきました。
BABYMETALに話を戻すと、あの時の大きなムーブメントの山と似たものを感じる今だからこそ冷静にその流れを見ていきたいなと思う今日このごろなのでございます。
ライブサポートにおいては(呼ばれればですけど)これまで同様、惜しみなくこちらのノウハウを投入して安心して最高のステージを楽しんでもらいたいです。
過去一曲だけライブアレンジに関わらせて頂いたことがありますが、制作側でもいつかご一緒できたら嬉しいですね。
そして技術的な面はもちろん、精神的な面においてもチーム全体で揺らぎないものを作ることが大切。
信頼関係あってのこのお仕事だと思ってます。
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