2016年4月4日月曜日

THE SSE ARENA WEMBLEY / BABYMETAL

4/2、イギリスウェンブリー・アリーナにてBABYMETALワンマンライブが行われました。

僕もマニピュレーターとして参加、BABYMETALのハイブリッドサウンドの一部として彼女たちをバックアップしてきました。
今までもいろんな方とお仕事してきましたが、BABYMETAL現場をやるようになってからやたらとPAさんと間違われるようになってきてますが違います(笑)
簡単に言えば生演奏以外のパートを受け持つセクションですね。
詳しくはこちらをどうぞ→「マニピュレーターお仕事のエトセトラ」

前日にセカンドアルバムが全世界同時リリースしただけあって今回はいつも以上に攻めのステージでした。
日本でもライブビューイングで中継され、そのライブビューイング会場の様子が本編最後の曲の途中でスクリーンに映された時はライブならではの盛り上がりがありました。
いろんな場所で、いろんな人がBABYMETALで繋がっている。
ステージから見えた視界を埋め尽くすオーディエンスの笑顔は最高でした!
僕はみんなから見えているけども気にはされない場所にいるので開場時やライブ終了後にお客さんの様子を見ることがあるのですが、本当に皆さん良い顔をされています。
その素敵な顔を呼ぶBABYMETALのライブに携われるのは本当にありがたいことです。

僕はといえば、いつもの「いつも通り、最高のものを繰り返す」の精神で挑んでおりました。
たまに「大きい会場とかだと緊張しないのか」と聞かれることがあるのですが、実は会場の大小などによる緊張感の違いはまったくと言ってよいほどありません。
常に一定の緊張感を持った平常心をというのが大切だと思っているので緊張でガチガチになるようなことはないですね。
BABYMETALでは全ての曲でシーケンスが回っているので僕がコケると全てがアウトなのですが(勿論バンドの生演奏がありますが、シーケンス込みのアレンジなのでパートが抜けると一気にバランスが崩れてしまいます)、あまりに気負いしすぎるとダメというか。
その分、曲中はもし次の瞬間にトラブルが起きたらどうするかを考えながら予防策の準備やオペレートを裏でリアルタイムに進めています。
それは自分の機材トラブルかも知れませんし、自分以外のトラブルかもしれません。
そこに対してバンドサウンドの一部として柔軟に対応できるようにするのが大事です。
ただ再生ボタンを押しているわけではないのです(笑)

会場の規模が大きくなると変わることといえば演出やステージセット、そしてそれに関わるスタッフの多さでしょう。
BABYMETALでは他に比べてマニピュレーター以外の役割も多く、VTR音声のBGMとナレーションのミックスや演出側の意向とこちらバンド側の事情–––例えば曲間でのチューニング変更やギターチェンジ、気持ちと体力面での"切り替え"で必要な時間–––の折り合いをつけるのも僕の仕事となっています。
特に曲間のマネージメントはバンドもそうですが何より彼女たち3人のテンポ感、息の繋がりを削がないことが大切です。
一番カッコよく、一番可愛く見せてあげたい。

とは言え最初にも書いたように今回はとにかく”攻め”のステージ作りだったので3人もバンドも(何気に僕も)ギリギリの中で疾走することとなりました。
曲数もライブ時間も爆走感もBABYMETAL過去最長、上った山の先には更なる山が見えます。
規模が大きくなることや上記の曲数・時間増えることが大事ではなく、その密度が大切。
そこに尽力しようと思います。

今回のウェンブリー・アリーナを皮切りに今年のワールドツアーが開幕しました。
旅の先々で、沢山の笑顔を咲かせてきて欲しいです。

もっともっとホラ!
もっともっとホラ!
もっともっとホラ!

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